
こんなお悩みありませんか?
- 任せたいのに、結局自分でやった方が早くて抱え込む
- 任せると品質が不安で、チェックに時間がかかる
- 指示したのに認識ズレが起きて、手戻りが増える
- 進捗確認が増えて、かえって忙しくなる
商工中金の調査では、人材育成の課題として「人材育成に時間をかける余裕がない」が44.8%で最多です。
結論:「任せる」は才能ではなく、型(テンプレ)で再現できる
任せられない状態の多くは、部下の能力不足というより、次のどれかが曖昧なまま渡しているのが原因です。
- ゴール(何ができればOKか)
- 判断範囲(どこまで自分で決めていいか)
- 期限と中間地点(いつ、何を見せるか)
- 失敗時の戻し方(困ったらどうするか)
この4点を“型”にすると、任せるたびに悩む時間が減り、育成も進みます。
任せる前に:任せる仕事の選び方
任せる仕事選びを間違えると、失敗して「やっぱり任せられない」に戻ります。おすすめはこの順番です。
- 繰り返し業務(定例資料、議事録、メール下書き)
- 成果物が見える業務(資料・文章・一覧表など、レビューしやすいもの)
- 品質基準が作れる業務(テンプレ、過去例、チェック観点が作れるもの)
逆に最初は避けたいのは「一発勝負」「調整が多すぎる」「判断の連続」タイプ。まず“型化しやすい仕事”から渡すと成功率が上がります。
任せ方テンプレ①:最初の依頼
口頭で長く説明するほどズレます。短くても“要点が揃った依頼”が強いです。
- 目的(Why):何のためにやるか
- 完成形(What):何をどんな形で出すか
- 期限(When):いつまでに出すか
例)
「来週の定例で使う資料です(目的)。A4で3枚、前回フォーマット踏襲でOK(完成形)。明日17時にドラフトください(期限)。」
任せ方テンプレ②:判断の境界線(A/B/Cで渡す)
プレイングマネージャーが“任せたのに結局自分が対応”になる最大要因は、判断の境界線が曖昧なこと。次の3段階で渡すと事故が減ります。
- A:自分で決めてOK(事後報告)
- B:案を出して相談(承認して進める)
- C:触らず相談(必ず先に確認)
例)
「日程調整はAでOK。値引きの話が出たらB。契約条件に触れるならCで。」
任せ方テンプレ③:品質を守る「レビュー設計」
完成後にチェックすると、最後に崩れます。途中でズレを潰す設計にします。
- 10分レビュー(着手直後):方針の確認
- 15分レビュー(中間):構成・方向性の確認
- 最終レビュー(提出前):誤字・数字・体裁だけ確認
これで「最後に全部やり直し」が激減します。
任せ方テンプレ④:進捗確認を減らす報告ルール
進捗確認が増えると任せた意味がなくなります。そこで報告の型を固定します。
- Done:終わったこと
- Doing:いまやっていること
- Block:詰まっていること(判断してほしい点)
例)
「Done:前回資料の差分抽出まで完了。Doing:2枚目のグラフ作成中。Block:数値の定義が2パターンあるので、どちらを採用するか確認したい。」
この型で来ると、あなたは“判断だけ返す”運用になります。
任せ方テンプレ⑤:「失敗していい範囲」を先に合意する
任せるとき部下が一番怖いのは「怒られること」です。ここを外すとスピードが上がります。
使える一言
- 「最終責任は私が持つ。だからまずやってみて」
- 「この仕事は“練習枠”。7割でOK」
- 「困ったら、早めに止めて相談していい」
任せる=丸投げではなく、失敗から学べる設計を渡すのが育成です。
任せた後:育成につながる「レビューの言い方」
レビューは“正解を教える”より、次に再現できる形で返すのがコツです。
- 良かった点(次もやってほしい行動)
- 修正点(1つだけ)
- 次回の基準(チェック観点を渡す)
例)
「結論から書けてるのがいい。次は“数字の根拠”を脚注で1行入れよう。次回からは“結論→根拠→依頼事項”の順で統一で。」
まとめ:任せ方が整うと、あなたの時間も部下の成長も増える
プレイングマネージャーが忙しいのは、あなたが頑張っているからです。だからこそ、頑張り方を「自分で抱える」から「任せ方を整える」に変えるだけで、状況は大きく改善します。
- 依頼は「目的・完成形・期限」の3点で短く
- 判断の境界線をA/B/Cで渡す
- レビューは“途中”でズレを潰す
- 報告はDone/Doing/Blockで固定
- 失敗していい範囲を先に合意する
今日から最初にやるなら、テンプレ①とテンプレ②の2つだけで十分です。
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